今年は天気の波が辛いなーって感じます。気温差や気圧差に加えて4月からは黄砂やPM2.5など鼻や喉の違和感を訴える患者さんは少なくありません。
毎年つらい花粉症に悩まされて月花にお越しになる患者さんもいらっしゃいます。
症状が出てから来る方にはお伝えするのですが、鍼灸で花粉症のケアは早めが鍵なんです。
患者さんのお話でもくしゃみ、鼻水、目のかゆみだけでなく、頭がぼーっとする、頭痛が出るなど、日常生活にも影響が出るほどの状態が続いていました。
昨年から月花にこられた患者さんで秋の花粉に悩んでいた方が今年の春は比較的症状が軽いと喜んでいらっしゃいました。これまでは症状がひどくなってから慌てて病院へ行き、薬を飲んでなんとかやり過ごす、というサイクルを繰り返していたそうです。
そんな患者さんが変わり始めたのは、月2回の鍼灸治療を半年以上継続したことがきっかけでした。はり灸サロン月花では、単に症状を抑えることだけを目的にするのではなく、「なぜその症状が出ているのか」に目を向けながら施術を行っています。鼻や喉といった局所の反応だけでなく、腸や肝臓といった内臓の状態、触れたときの反応やお身体の声を丁寧に拾いながら、その時々に必要な刺激を選んで施術をしていきました。
さらに今年の1月頃からは、ご自身でも鼻うがいを習慣にされ、食事面ではグルテンを控える工夫も取り入れていました。施術の時間だけで完結するのではなく、日常の中でできる小さな選択が積み重なっていくこと。その大切さを、無理のない形で一緒に整えていけたことも大きな変化につながったと感じています。
その結果、例年とは大きな違いが見られました。
まず、「今年は早めに薬を飲み始められた」という点です。これまでは症状が悪化してから対応していたのに対し、自分の体の違和感に早く気づき、「今のうちに整えておこう」という選択ができるようになっていました。これは、継続的にご自身の体と向き合ってきたからこその変化です。
そして実際の症状も、「薬を飲んでいてもつらい」という状態から、「薬を飲めばかなり楽に過ごせる」レベルへと軽減。頭がぼーっとする感覚や頭痛、目の強いかゆみといった不快な症状もやわらぎ、「今年は本当に楽です」と、ほっとしたように話してくださった表情がとても印象的でした。
はり灸サロン月花では、身体の変化だけでなく、その方がどんなふうに日常を過ごしているのか、どんな想いを抱えているのかも大切にしています。
施術中の何気ない会話の中で、ご自身でも気づいていなかった負担や緊張に気づくことも少なくありません。
そうした心と身体の両方に少しずつ余白が生まれていくことが、結果として症状の軽減につながっていくと感じています。
花粉症は単なるアレルギー反応ではなく、体全体のコンディションと深く関わっています。
腸内環境や肝臓の働き、自律神経のバランスが整うことで、外からの刺激に対する反応も穏やかになっていきます。
今回の症例からも分かるように、大切なのは「つらくなってから対処する」だけではなく、「日頃から整えておくこと」。
そしてそれは、特別なことではなく、少しの意識と積み重ねで変えていけるものだと思っています。
毎年同じように悩んでいる方へ。ご自身の体と丁寧に向き合う時間を持つことで、季節の過ごし方が少し変わるかもしれません。そんな変化を一緒に育てていけたら嬉しく思います。


