話しにくい事を話せる場所

話しにくいことを話せる場所はありますか?
誰かに理解してもらうこと、それは家族や友人じゃない方がいいこともあります。

「聴くこと」で整う、「からだ」と「こころ」

鍼灸院に来られる方の多くは、体の不調をなんとかしたいという思いで月花に訪れます。

肩こりや頭痛、めまい、眠れない、生理の不調…。

辛いのをなんとかしてほしいってお越しになるお客様ですがお話を伺っていると、その背景には「がんばりすぎている」「人に話せず抱えこんでいる」「気づかないうちに無理をしている」など、心の疲れが潜んでいることが少なくありません。

そんな時、私が大切にしているのがお客様の声に耳を傾けること、つまり『傾聴』です。

ただ症状を聞くだけでなく、その方がどんな毎日を過ごし、どんな気持ちで不調と向き合っているのかを丁寧に聴くこと。
そんな事?と思う方もいらっしゃるかもしれません
がなかなか良くならない不調を解決する糸口になったりします。

私にとってお客様のツライを丁寧に聴くこと。それは鍼を打つ前の、いちばん大切な“治療の始まり”だと思っています。

人は誰かに自分の話を否定せずに聴いてもらえると、それだけで心がほっと緩むものです。

涙がこぼれたり、ふっと笑顔が戻ったり。

そうした小さな変化の中に、からだの緊張がほどけていく瞬間があります。

鍼灸で血の巡りを整えるように、傾聴は心の巡りを整えてくれていると感じることが度々あります。女性鍼灸師として感じるのは、女性の体は心の影響をとても受けやすいということ。
気を張っているときは肩やお腹が固くなり、悲しいことを抱えていると胸が重くなったり、きゅっと痛くなる。
だからこそ、話すことでその感情を外に出すことが、体調を整える第一歩になるのです。

施術中に「実は…」と話し始める方も多くいらっしゃいます。

職場でのストレス、家族のこと、自分の将来のこと。

話していくうちに表情が柔らかくなり、「なんだかスッキリしました」と言ってくださる時、鍼を打つ前からすでに治療が始まっているのだと感じます。

鍼灸師の役割は、体に鍼を打つことだけではありません。鍼灸施術はお客様その人の中にある“自己治癒力”を引き出すサポートをすること。傾聴はそのスイッチを押すような働きをしてくれます。

心が整うと、自律神経のバランスも自然に整い、体の反応もより穏やかになります。

現代は、話を聴いてもらえる機会が意外と少ない時代です。

忙しさの中で自分の気持ちを置き去りにしてしまう人も多いでしょう。

だからこそ、鍼灸院という小さな空間が“安心して話せる場所”でありたい。

体と心の両方に寄り添う治療を続けていきたいと感じています。

からだの不調は、心からのサインであることも多いです。

もし最近、なんとなく調子が出ないと感じているなら、

鍼灸を通して「聴いてもらう時間」を持ってみてください。

からだも心も、少しずつ本来のリズムを取り戻していくはずです。

大人数で話すのが楽しくてリフレッシュになることもありますが、色んな人がいるところでは話せない。内緒のお話や誰にも否定されずに聴いてもらえる。
一対一の関係性だから話題に上る話もあると思います。
ぜひ、聴いてほしい話があったら月花にお越しいただき、

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