悲しいわけではないけど、ふと涙が出て止まらなくなることがある。
そういう方に向けて私が思うことを書いておきたいな。
と思ったので、思いつくままにちょっと書いてみようと思います。
なんの気持ちもない空っぽの状態なのに、涙が溢れてしまうと、メンタルおかしくなったのかな・・・と不安になったりしますよね。
私たちはただ涙を流す事すら否定してしまうような精神状態に陥る事が時にあります。
人は自分の弱さを認めることが誰でも怖いのではないでしょうか?
私も以前会社員で体調を崩した時、メンタルもボロボロになっていました。
面白いテレビをみても笑えない。
ふと自分しかいない部屋の中で涙が止まらなくなったりすることがありました。
心と体のバランスを崩した私は仕事を辞め、何もしない日々が2ヶ月ほど続きます。
あの説明出来ない不安、このまま自分が壊れてしまうのではないかという恐怖。
1番辛い時期の事はよく覚えていません。
しかし、不安な気持ちと体が動かなくて焦る気持ちは今でもたまに思い出したりします。
このまま自分が壊れてしまうのではないか、不安に押しつぶされそうになるのはどこからやって来るのでしょうか…
得体の知れない恐怖は正体がわからないから起こるのではないかと最近は思ったりします。
あの時のあの時間、私は仕事を休んでいる罪悪感から家に閉じこもっていました。
極力外に出たくないし
誰とも会いたくない。
そんな気持ちで部屋にいた時もありました。
それから少しずつ規則正しい生活ができるようになり
気持ちも前をむき、そして鍼灸学校、漢方を学ぶことになるのでした。
あの時、私は言葉ではうまく言えないのですが、少しずつ心や体がつながっていく感覚を取り戻すような感覚がありました。
合わない仕事を辞める事が自分の能力が足りないからと自分を責めたり
逃げる自分はだめな人間だと
誰かに言われたような気もするし、相手はそういうつもりで言っていないことをそのように受け取っていたかもしれません。
少なくとも私はその時はそう思っていました。
こんなダメな人間には良い未来なんてない・・・。それくらい自分を追い詰めていました。
何もしない時間で少しずつ取り戻していった感覚は
私は何もしなくてもいい。きっと大丈夫。
辛い気持ちもいつか時間が解決してくれる。そのことをほんのちょっとだけ感じました。
あれから10年以上の月日が経ち、今は日々幸せだな。と感じることが出来るのは
私が特別だからではありません。
3ヶ月付き合った彼氏に振られて絶望していたとしても
最愛の人の先立たれてしまったとしても
仕事を続けられなくなるくらい心が疲れてしまっていても
どっちの方が辛いとか、大したことないとか
そういう事は大切ではないです。
ただ、その痛みは他でもない自分自身が背負うしかない事。
そして、その痛みは自分の手で変えられるということ。
人間の体には自然に治る力、自然治癒力があるように
心にも自然治癒力があると私は思っています。
いつまでとか、完全に元通りになる。とは言えないけれど、それはきっとより良い未来を生きるために必要なプロセスなのではないでしょうか?
最近では急に声を荒げる人を見ると、あぁ、この人はこんなにも自分を抑圧しているのだな。
と感じることがあります。
辛くて自分のしたいことが分からない。
どうしたらいいんだろう。
私はどうすればいいですか?
そういう風に道に迷う事があることもあると思います。
正直にいうと、私はどうすればいいのかなんて
分からないし
私の心が戻ったプロセスと同じ事が
目の前の困っている人に適応するとは思えないのです。
ただ、一つだけ言えることは
その人が諦めずに自分の未来を信じている限りは
きっと大丈夫。
その人の心と体はきっと回復するでしょう。
まずは体が・・・そして、心も。(逆の事もあるかもしれないけど、私の経験では体の方が先に回復することが多いと感じています。)
月花に来られている患者さんに思う事。
それは心も体も疲れてしまって
ふと、涙が止まらなくなるような事がある人が
自分の未来を信じられなくなったとしても
今、私のサロンに来て、それをなんとかしようと思っている事が
すでに治ろうとしている事なんだということ。
そして、私も同じようにあなたの心と体がつながる事を
お手伝いしたい。と思う気持ちは揺るがないという事です。
自分の壊れた心や思考はその人自身でしか治すことができませんが
お手伝いすることは出来ると思っています。
ぜひ、1人で抱えきれなくなったら
月花の扉を叩いてほしいなと思っています。