関節の痛みや違和感は、多くの方が抱える悩みの一つです。特に年齢を重ねると、加齢による関節の変化に加え、寒暖差や気圧の変化、血流低下など、日常の環境要因によって痛みが強くなることがあります。

関節痛は放置すると動きが制限され、生活の質(QOL)が下がる可能性があります。この記事では、関節痛の原因や鍼灸による改善方法、セルフケアを、データとともに解説します。
関節痛の主な原因
関節痛の原因は一言で「関節が痛むこと」といっても、その背景には構造的な問題、生活習慣、環境要因、加齢による変化など、さまざまな要素が絡み合っています。ここでは大きく4つに分類して解説します。
1. 加齢による関節の変化(変形性関節症など)
2. 怪我・使いすぎ(スポーツや日常動作による負荷)
3. 生活習慣や体質の影響
4. 環境・季節要因(気圧・寒暖差・湿度)
5. 内科的・全身疾患との関連
まとめ:原因を理解して対策を
関節痛は一つの原因だけで起きることは少なく、多くの場合は加齢、使いすぎ、生活習慣、環境要因が複合的に影響しています。
ひざが痛くても通院せず我慢する患者が多い
関節痛にまつわるデータの一例として膝の痛みと通院に関するデータのアンケートを取っている企業がありましたので紹介します。
このアンケート結果を読み解くと、『ひざに痛みがある方』のうち『通院している方』は18.3%となったそうです。
8割以上の方は、ひざが痛くても我慢していたり、通院してみたけど効果を感じられなくやめてしまうということです。
膝の痛みと通院状況
膝の痛みの状況
現在膝が痛い方は 17.5% です。
膝の通院状況(痛みがある人)
通院中の方は 18.3% です。
どのような治療を選択しているのかアンケート結果を確認すると、上位から『ヒアルロン酸注入』、『内服薬』、『運動療法』、『生活習慣の改善』、その他という治療を選択しています。
セルソース株式会社のデータを参考(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000065.000024685.html)
月花では来店理由として比較的上位である関節痛なのですが、このアンケートでは、鍼灸治療は選択肢として登場しておらず関節痛の治療方法として、認知している方は少ないのだなと感じています。
鍼灸で関節痛が楽になる理由
関節痛に対して鍼灸が効果的な理由は、大きく分けて以下のポイントがあります。
鍼灸の主な効果
- 血流改善:冷えやこわばりをやわらげ、痛みを軽減
- 神経・筋肉の調整:関節周囲の筋肉をほぐし、可動域を改善
- 自律神経の安定:天気痛やストレスによる痛みを軽減
自宅でできる季節別関節ケア
梅雨・雨の日
- 入浴で体を温める
- 軽いストレッチで血流促進
夏の冷房対策
- 腰や肩を冷やさない服装
- 温湿布で局所の血流改善
秋冬の寒さ対策
- 軽いストレッチやウォーキングで筋肉をほぐす
- 温かい食事や入浴で全身の血行を促進
まとめ
- 関節痛は加齢だけでなく、寒暖差・気圧変化・血流低下などの影響も大きい
- 鍼灸は血流・神経・自律神経を整え、痛みの軽減や体質改善に有効
- 自宅ケアと併用することで、季節に負けない関節の健康を保てる
関節痛でお悩みの方は、鍼灸で症状の改善を目指すことを検討してみてください。