全日本鍼灸学会にて発表しました

6月1日名古屋で全日本鍼灸学会が行われました。
そして、私も2回目の学会で症例を発表してきました。
昨年はポスター発表と言って大きなポスターの前で話すタイプでしたが、今年はオーラル発表(口頭)と言って沢山の人に見られながらの発表。違う緊張がありました。
室内には所狭しとたくさんの人が聴きに来ていてもう何を話したのか、覚えていない始末。

今年は私の所属している「反応点治療研究会」のお仲間が発表していたり、私の所属するオンラインサロンここちめいどのメンバーも発表していました。

一生懸命読んでいます。がもっと練習が必要だったと反省しています。
実はこの日私は外で緊張と二日酔いで(!?)お昼を食べにいったけどモタモタしてしまいご飯を食べ損ねていた時に道で倒れている方を発見。その後介抱をしてその方は無事その場を立ち去られたのですが、その後もなんとなく落ち着かず・・・。ちょっと心ここにあらずの状態

症例の発表は7分その後の質疑応答の時間はドキドキ緊張の連続でした。
慣れてないし、練習はしていても絶対はないから、やっぱり不安でした。
私が今回の発表で伝えたかったことはちゃんと伝わったかな。そんな気持ちです。
今回の私が発表した症例は「円形脱毛症」。患者さんに鍼灸治療をして、短期間で脱毛症の症状がなくなったことでした。昨年のリウマチ患者さんに引き続き、これって鍼灸治療でよくなるの?
と思う方が多いのではないでしょうか?
鍼灸師になった頃、なんで円形脱毛症がよくなるのかは分からないけどとりあえずやってみよう。と思ったキッカケになった患者さんがいらっしゃいました。
脱毛症の患者さんは通常皮膚科での治療を行います。が、治療をしても良くならない場合、かつ脱毛部が広がるとウィッグをつける必要があります。
ウィッグをつけている患者さんの髪が鍼灸で良くなるの?そんなことを思い不安になった私は脱毛症の治療をしていた先輩鍼灸師さんから
絶対良くなるから、鍼灸続けて来てもらってね
というアドバイスを受け手探りでの治療をスタートしたのを今もとても良く覚えています。
自分が経験したことのない症状でお困りの患者さんの治療は不安になります。
これでいいのか?
と自問自答することはいまだにありますが、私はこの症例できっと昔の私のような若手の鍼灸師さんが脱毛症の患者さんに自分自身が自信がないから、「うちでは出来ません」と困っている人の助けを求める手を振り払ってはいけない。
そんな思いが今回の症例発表を決めた一つの理由であります。
そしてまた、今回の症例は患者さん自身から「ぜひ症例にしてください」と申し出て頂いた事もあります。患者さんが自身のことを見知らぬ方への自身の体験を見られるというのはハードルが高いことだと思います。
患者さんが自身のことを見知らぬ方への自身の体験を見られるというのは嫌だと思う方もいらっしゃると思います。(※)なので、このようにぜひ、と了承頂けることが私にとってだけではなく、業界としてもありがたい事だったりします。

※この点については医学会での発表ですので、個人が特定できないように発表は行われることがルールになっています。なのでご安心下さいね。

ここちめいどに入るまでの私は、研究や鍼灸が全ての人にとって有用だということを示すのは大学や研究機関で学んでいるお偉い先生達だと思っていました。

しかし、鍼灸師という仕事の特性上、病院のように大学病院などとは異なり、町の鍼灸院にお越しになる方がほとんどで、鍼灸科がある病院はまだまだ少ないのが現状だったりします。

こういった日本の鍼灸院の現状から私たち町の鍼灸院で働く鍼灸師が出来ることは少なくないはず。と思うようになりました。

「どうしてここちめいどメンバーの皆さんは発表するモチベーションを保っているのですか?」という質問を鍼灸大学で指導をされている先生から質問されて私が言ったことは

「楽しいからです!」

と間髪入れずに答えたことにウソはありません。

私にとって通常の臨床以上に一つの症例について深く考え、整理することが出来る症例発表の時間は本当に学びが多く、そして私自身の治療の精度が上がる手応えを感じます。

こうやって学べることのありがたさ、そして自分自身の成長を感じられるのは大変じゃないとは決して言えませんが大変さ以上にありがたく、嬉しいことです。

今年はここちめいどメンバーで発表した人が10人!!あっち行ったり、こっち行ったり、皆でどどどー!と移動するのはとっても楽しかった時間の一つでもあります。笑

(エレベーターが待てずに非常階段を走るメンバー一同。笑)

メンバーの発表を見る為に、またはメンバーと飲みたいからという理由で県外から駆けつけてくれたメンバーとの飲み会は1、2日目ともにとても楽しい時間。

一緒に辛酸舐めた仲なので、感動もひとしお。何よりそれぞれがそれぞれを推す。そんな姿が私の心を温かくしてくれます。

1人では出来なかったことが、1人で鍼灸サロンを営むことで叶ったと今でも思います。

技術を学ぶことももちろん大切ですが、技術以上に自分のやっていること、鍼灸の素晴らしさを伝えるための小さな一歩を今年も進めることが出来たこと。がちゃんと患者さんに還元できるように。

そんな思いで今日も患者さんをお迎えできる私はとても幸せな鍼灸セラピストだなと思います。

今回登壇したここちめいどのメンバーと一緒に
全員発表しているって改めてすごいことだなと思います。

終わった後の飲み会も最高に楽しかった!!
ここでけまた巻き戻してやりたい!というくらい楽しかった!

さて、来年の学会は岡山だそうです。
月花に来ていただいているお客様のご予約での不便はおかけするかもしれませんが、きっとそれ以上に成長して帰ってきますので、楽しみにしていただけると嬉しいです。

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