命の価値について考える

雑談

『小さないのちのドア』という団体をご存知でしょうか?
https://door.or.jp
1月に私が入っているオンラインサロンここちめいどのサロンオーナーのまなさんと一緒に見学に行きました。

小さないのちのドアという団体は望まない妊娠をしてしまった方の24時間受付電話相談から、必要がある人には住む場所と食事を提供し、出産、その女性が社会で働けるようにサポートする団体です。
公益社団法人なのですが元々は助産師さんと保健師のお二人で始めた事業なのですが、昨年から国の生活支援事業隣スタッフも20名、望まない妊娠をして相談することも出来ない女性のための受け入れを行えるようになったそうです。こちらのマタニティハウスに住んで出産し、産後のお仕事を得て自立するためには医師だけでなく、心理士やケアワーカー、ボランティアなどたくさんの人の手を借りて自立をお手伝いしているそうです。
そこには精神疾患や身体的な不調、PTSDやセルフネグレクトなどのがあることによって自立するのが難しいケースもあるということを知りました。
私も見学に行く前に知ったくらいで、それまではその存在を知ることもありませんでした。
何か鍼灸師に出来ることはないのかな?と思ってお話を伺うきっかけをもらったのですが、まず思ったことが望まない妊娠をしてこの施設に来られる女性は社会とのつながりが薄いんだな。
家庭内DVやネグレクトなどによって人間関係を構築することが難しくなっている人たちを癒す事、話を聞いて一人ひとりのペースで自分の体を大切にすることが鍼灸で出来るのではないか。
とそのようなことを感じました。
マタニティホームで出産をする人は大方が一度も定期検診も受けてない、週数も分からない。
ここで出産をするとなった時からハイリスク出産になるそうで助産院での出産は難しく、医療連携が必要になるというお話を伺いました。
特にショックだったのが、助産院で出産出来るというのはいわゆる『意識高い妊婦』のものであり、小さないのちのドアに来る子たちにとっては無縁のもの。という言葉でした。

昔、赤ちゃんポストがニュースで取り上げられた時に私はその子供をポストに入れる人がいるということまで考えることが出来ていなかった自分に気がつきました。
同じ、日本で・・・医療が発達した日本、不妊治療大国と言われる日本で起こっていることとは思えない、言葉には出来ない気持ちがどんどん沸いて来ました。
ホームレスのボランティアをしていても同じように思うのですが、私とこの人達の差はなんだろう。私はちょっとだけ運が良かっただけなのかもしれない。
そんな風に思うこともあります。関わっていてやはり私たちの目で見て知ることの難しさ、知らないということの罪の重さを感じます。
これは決して今困っている人達の自己責任ではない。そう言いたい。だから私は支援したいという気持ちを持って、私なりの答えを探したい。と思います。

私ができる事は少ないかもしれないけど、出来ることを考え続けること。
どんな命も大切にしたいという気持ちを持って自分が鍼灸師になったことを思い出しました。まずは知ること。そして今できることをする。
ということで少ないのですが、チャリティーエプロンとTシャツを購入。


これがとても可愛いのです。
今後、私の月花での活動以外の場所での制服はこのエプロンにして行く予定です。

いつもより少し長い文章になってしまいました。
もっともっと書きたいこと、私の中での課題感、正直気持ちを上手に整理して話せない自分がもどかしくもあります。
小さないのちのドアでの活動についても今後もレポートできるように関わっていきたいと思っています。その時にはまた読んでいただけると嬉しいです。
目に見えていない社会や弱い人がいることを知ることが全ての始まりだと思っています。
長い文章に最後までお付き合いいただきありがとうございます。

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