小さいけど確実な一歩(全日本鍼灸学会の思い出)

5月25日、26日は仙台へ行き学会に参加してきました。
初めての発表はとても緊張すると思っていたのですが、どうやら仙台に向かう前野1週間の方がよっぽど緊張していたように思います。それなりに緊張はしましたが、それよりも、ちゃんと伝えよう。という気持ちの方が強かったです。

oplus_1026

この文章を読んでいただいているほとんどの方にとって学会ってどういうイメージでしょうか?難しい事、世界が違う。そう思っている方もいるのではないでしょうか?私も学会はなんとなく、ちゃんと情報をアップデートしていくために必要な気もするけど、実際の世界とは違うんだよ。と思っていました。それはまるで「踊る大捜査線」(懐かしい・・・・)の青島よろしく、患者の問題は臨床で起きているだよ!学会じゃねー!と思っていたようです。少し大袈裟ですが。
 そんな私が学会で症例を報告しようと思った理由は、私が鍼灸の業界に働きかける事が出来る。ということを示していかなくては。という思いからでした。
ただの町の鍼灸師が世界をよくする事なんて出来ない。と思っていました。世の中をよくするだけのエネルギーも力もお金も自分にはないと思っていました。政治家ですら変えられない世の中を私によく出来るわけがない。とも・・・
でも実際は違いました。昨年神戸で開催された全日本鍼灸学会に参加した際に、一緒に勉強しているオンラインサロンメンバーの同期が学会で症例発表をしたのを見たことで私は気がついたのです。
やれることはある。目の前にやっている人達がいるじゃないか。
私もやらなくては。
私は興味がないわけではないけど、忙しい自分には無理だと諦めていました。私には無理と無意識に制限をかけていたのは自分でした。半年ほど、沢山の人にご尽力いただいてあの場所に立てたこと。
私にとっては1人ではなく、誰かと一緒に進められた、宝物のような時間になりました。

忙しくても、余裕がなくても、1人ではきっと成し遂げられなかった。
そして、それは私が特別だから出来たのではなく、一緒に頑張る仲間がいたからだと思いました。
私にとって学会ははじめの一歩、そして大きな学びと気づきの一歩になりました。

土日の予約がいっぱいになる時期に私のお休みを快く納得いただいたお客様にも心から感謝しています。皆さんがサロンに足を運んでいただけなければ、発表することも、サロンのお客様以外の体調が悪くて困っている方のために出来ることなんて何もなかったと思っています。
そして、これからもお客様のために、お客様が笑顔で過ごすお手伝いを鍼灸・アロマ・ハーブ・クレイでさせていたただければと心から思っています。

心からの感謝の気持ちを込めて

オクユミ